フェアウエルプレイスDEAR(ディア)の誕生秘話
━━━2006年、夏…
私の母と同じ生まれの素敵なお母様をお送りした後、実家の母に
「どんなお葬式がいい?」と聞きました。
━━━絵を描く母が望んだのは、「個展葬…?」
- DEAR(ディア)の2階にある絵は全て私母が描いている日本画です。
- その絵を東京銀座のギャラリーにかけて葬儀を自分の個展のようにして欲しいと言うのが
- 母の葬儀への願いでした。「銀座?パーティー?昔の宝塚の音楽をかけて…?」
- そんなご葬儀は聞いたことが無く、葬儀を知っている私でも出来ないと思いました。
━━━母の想いは私の夢に!
- 母はどんな時でも私を支えてくれた、愛してやまない人です。
- 郊外ならともかく、東京都内には壁に絵をかけられる式場はありませんでした。
- 「無いなら作ってしまえば良い!」
- それに私も、白雪姫が眠るような上質で素敵な場所に棺を置いて、
- 大好きなバラに包まれて最後の眠りに尽けるのが理想だと思っていました。
- きっと無機質な病院のベットの上で過ごしてきた故人様も、最後は温かくて
- 清らかな場所で眠りたいはず。ご家族の皆様が自宅で過ごすように寬ぎながら、
- 最後の時をゆっくり過ごすことができる、
- そんな式場が東京都内にひとつくらい有っても良いんじゃないか、と思ってしまったのです。
━━━実現にむけて…
- 充分な資金がない、貸してくれる場所がないという状況の中で、一番力になってくれたのは
- 家業を継いでいた弟でした。そして家族の支えや亀戸ご近所の皆様のご理解のもと、
- とうとう実家の1階の改装工事がスタートしました。
- 改装工事をしてくださった地元亀戸の工務店(丹装社)の社長さんは、私のホールにかける思いを
- 何十時間も聞いて図面を作ってくれました。工事の現場では、私の様々な我侭を実現するために
- 遅くまで職人さんたちが頑張ってくれました。
- 電気工事の職人さんは、出始めたばかりのLED照明と格闘してくれました。
- ホールを作るにあたり、私がこだわったのは、工務店も亀戸、備品も亀戸からということでした。
- 私を育ててくれた地元だから、少しでも恩返しがしたいと思ったのです。
━━━感謝を込めて…
- 家族を含め、多くの方々が私の想いに寄り添ってスタートさせてくれたDEAR(ディア)ホールだからこそ、
- 温かいご葬儀ができるのだと思っております。私を始め、スタッフ皆がディアホールを愛しています。
- 言葉に尽くせない感謝を込めて、今後も故人様のご家族・ご親族様の心が
- 少しでも癒えるような…そんな上質な空間にしていきたいと思います。